価値観をゆるめよう【 持たない幸福論 】
pha/持たない幸福論
最近、仕事と家の往復しかしてない…
仕事をこなすことで精いっぱい。生活がテキトーになってる…
休日はだらだら過ごしているうちに終わる…
ふと、自分が何のために生きているのかさっぱりわからなくなる…
そんなあなたの心を軽くする一冊。
今回の紹介本は、
【 持たない幸福論 】です。
プロニートとはなんぞ?
phaさんは、プロニートと呼ばれて久しい有名な方。
ツイッターフォロワー数は2万越え。
どうやって収入を得てるの?
本書によると、
ブログを書いたりサイトを作ったりとか、古本やデジタル機器を安く手に入れてネットで売ったりとか、ときどき文章を書いて原稿料をもらったりとか、そんな感じでなんとかしのいでいる
とのこと。ちなみに本書は、2015年出版。
今は、phaさんの生き方や考え方そのものが価値になっていると思う。
わたしが派遣社員として働いていたとき、本書にとっても救われました。
グチャグチャだった頭の中を、ふわふわ~っと解いてくれた。
phaさんの主張
働きたくない
・週5で働くことがしんどい。長時間人と同じ空間にいることがしんどい。行動を制限されていることに耐えられない。理由はそれぞれあるとして、そこまでしんどいなら、毎日働かなくても良いんじゃない?
家族を作らない
・家族にしばられ、苦しんでいる人も少なくない。「結婚しなければならない」「出産しなければならない」ほんとうにそうか?その常識って、ひと世代前の常識じゃない?家族は、作りたい人が作ればいい。
お金に縛られない
・自分に合わない環境で生じるストレスで心をすり減らすよりも、少ない収入で自分の生活をコントロールできる環境を選んだphaさん。お金がなくても楽しめることはいくらでもある。インターネット、散歩、読書などなど。
居場所をつくる
・どんな立場であっても、居場所がないと人は孤立する。仕事なし、お金なし、家族なしであっても、居場所があれば生きていける。流されてここまできた、これからもそうだろうみたいなスタンスってスマートに見えるけど、今がつらい人は自分の居場所について考えてみるもの良いと思う。居場所は選べる。居場所は作れる。
“新しい”価値観
phaさんは、「体力がない」とか「だるい」とよく言ってる。
その感じが文章にも表れていて、読者に主張を強要することがない。
「僕はこうやってとりあえず生きているけど、君は君で好きにしたらいいよ」という感じ。とてもラクになる。
「新しい」という言葉には、キラキラしたイメージがつきまとう。でも「新しい」にもいろいろあって。
phaさんのように「どうしたって週5で働くのはムリゲー。だってそれだと生きている気がしないし」という極端な性質があるからこそ、おのずと新しい価値観を持ち、新しい働き方になる。そんな、キラキライメージを強制しない“新しい”価値観に居心地の良さを感じます。
つまり!
無理すんな。
なんとなく折り合いつけて、好きに生きろ~
ってこと。
そして、phaさんの価値観を受け入れられる人なら、
自分なりの幸福論を見つけられると思う。