会話のネタにならなくても

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「物語はどこにでもある」と、最近よく思う。

 

数ヶ月前、職場と家の往復しかしていないことに気付き、ツイッター「職場 家 往復」と検索したらたくさん出てきた。

 

単調な日々の繰り返し。むなしい。つまんない。だからって劇的な変化を求めているわけでもない。でも、なんかものたりない。そんなときにおすすめの方法があります。

 

今日のできごとをメモする

会話のネタになるような面白いことやニュース・ゴシップではなく、今日自分の周りで起こったこと、心が少しでも動いたできごと。わざわざ誰かに話す必要もなさそうな、自分の感受性だけが反応したできごと。

そういった、本当にささいなことをメモします。

書くものは、手帳、日記帳、紙切れ、スマホのメモなど手元にあるものでいいです。

すぐに忘れてしまうようなことでも、思い返しているうちに自分がどんなことに心が動くのか、傾向がわかってきます。

単調な生活のなかで無意識に感受性を抑えつづけていると、気付かぬうちに自己肯定感が下がっていくので、自己肯定感を高めるためにもおすすめです。

たとえば、 

朝、外に出るといつもと違う空気だった。

 

駅に向かう途中ですれちがう散歩してる犬が今日もいた。

 

ゴミ拾いをしてるおじいちゃんを見かけた。

 

誰にでも挨拶する近所の中学生がいた。

 

道端に不思議なモノが落ちていた。

 

いつも不愛想なパートのおばさんが笑っているところを初めて見た。

 

働いて、食べて寝て起きて、働いて、食べて寝て起きて、働いて。そんな繰り返しのなかでも、ささいなできごとはたくさんありますよね。

音楽を聴いたり、アニメを見たり、おもしろツイートを発掘したり、暇つぶしになるツールはいくらでもあるけど、もっと身近で密接な「今日のできごと」に目を向ける時間って大事だと思います。

 

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【12月セール】『人見知りが治るノート』【Kindle】

人見知りじゃない人なんて、いないのでは?

人見知りが治るノート

人見知りは、長年のコンプレックスでした。

他の人にも同じように悩みはあるだろうと言葉ではわかっていても、周囲にいるほとんどの人は全くそんな要素があるように見えなかった。ごまかしながら大人になったものの、「なんだか生きたいように生きていないなぁ」とモヤッとした気持ちを抱え続けていました。

 

そうして抑え込まれた感情が、自己否定的な考えに向かい、日に日に自分を生きづらくさせていました。

 

―――思ったことを言い出せずにアレコレ考えすぎて頭痛やめまいがする。

―――人前で言ったことが急に恥ずかしくなり、顔が真っ赤になる。

―――自分に自信がないせいで、いろんな行動を控えるようになる。

 

大学生のときに体調を崩し、1人の時間がたくさんあったときにこの本を読みました。「1人で悩んでいることそのもの」が、自分を追い詰めていたと気付かされました。わたしの偏った考え方をほぐすことが、人見知りを治す効果的な方法だったんです。

 

人見知りが治るノート

この1冊と向き合うことで、自分のカウンセリングができます。やさしい語り口なので、サクサク読み進められます。でも、ほんとうに人見知りを治したいのであれば、1章ずつ自分と向き合いながらじっくり読み進めていくことをおすすめします。自分にとっての「苦手な場面」や「考え方のクセ」を知ることが大切だからです。

 

どういう状態を「人見知り」というのか。

人見知りのキーワードは、「不安」と「視線」です。

さらに、人見知りはいくつかのタイプに分かれます。

人前で話すことが苦手、

初対面は大丈夫でも2回目以降の会話が苦手、

パーティーで話しかけることが苦手、などなど。

いろいろなタイプがあるので、何も当てはまらない人なんていないのではないかと思います。

 

12月限定セール中。ワンコインで買えます

Kindle月替わりセールのなかにあったので、紹介しました。

今月中であれば、¥499です。

定価の67%オフ。

Amazonレビューも高評価が多いです。

 

やさしくて、実用性のある1冊。読んで損はしません。

自分の「考え方のクセ」を知って、より生きやすくするための手助けをしてくれます。 

試し読みとしてサンプルがダウンロードできるので、気になった方は是非。

 

人見知りが治るノート

人見知りが治るノート

 

 

【映画レビュー】『インサイド・ルーウィン・デイヴィス』

こんなときにオススメ

  • ツウな映画を観たいとき
  • 古き良き音楽を聴きたいとき
  • お酒飲みながらグダグダしたいとき
  • 映画のなかの猫を愛でたいとき

『インサイド・ルーウィン・デイヴィス』

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌 [Blu-ray]

舞台は、60年代アメリカ。実在したライブハウスでの演奏シーンから始まります。売れないフォークシンガーの1週間をけだるく、おかしく、せつなく切り取ったロードムービーです。コメディといえば、コメディ。

ルーウィン・ディビス(オスカー・アイザック

まず、主人公がろくでなし。劇的な出来事は起こらないけど、彼はちょっとした不運が重なり八方ふさがりになっていく。でも、ほとんどが自分の蒔いた種で。同情するより、笑ってしまう。ここがコメディたる所以。

ちなみに、オスカー・アイザックは『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』『X-MEN:アポカリプス』などに出演する実力派で、『インサイド・ルーウィン・ディビス』が出世作

主人公の歌は必聴

映画の冒頭、ライブハウスのステージ上で彼は、アコースティックギターを弾きながら歌っている。それを最初に聴いている以上、彼がどんなにろくでなしでも嫌いになれない。上手い。わたしは平成生まれなのでフォークソングは身近な存在じゃないけど、グッと引き込まれるものがありました。

彼が歌うシーンは、冒頭に限らず各所に散りばめられています。だから、起伏に富んだストーリーがなくても飽きずに見続けられる。音楽がすきで、時に人間性を置き去りにして音楽が力を持つことを知っている人は、特に。

抑制の効いた映画

わたしは、ただ興味のある映画を観て「よかったなぁ~」「あんまりハマらなかったなぁ~」程度の感想で満足するタイプです。監督や役者には、それほど思い入れはありません。すきな監督はいるけど、熱く語れるほどではないです。

 

この映画、女の子はジーン(キャリー・マリガン17歳の肖像』『華麗なるギャツビー』などに出演)しか出てきません。その他にかわいい出演者といったら、猫。端正な顔の猫。

『インサイド・ルーウィン・デイヴィス』は、説明をそぎ落とした映画です。会話も多くないし、極端に無口な人が絶妙なスパイスで登場したりします。登場人物の表情や、それこそ音楽によって各シーンの空気を感じとる。それが楽しい。おもしろい。飽きない。こういう映画って、タイミング良く観ると、とっても沁みます。「これこれ!こういうのが観たかったんだ~」って。

最後に

昨日、BSで放送していたので観ました。2013年の公開時に1度観てすきになり、サントラまで手に入れたのですが、久しぶりに観たら改めて良い映画だと思いました。1人でひっそり観てほしい映画です。沁みますよ~。 

 

 

 1曲目は必聴。

実はあのジャスティン・ティンバーレイクも出演し、歌ってる。

インサイド・ルーウィン・デイヴィス

インサイド・ルーウィン・デイヴィス